ー外壁塗装のデメリットも知って後悔しないリフォームにしようー

外壁塗装にはどんなデメリットがある？

外壁塗装というと、見た目がきれいになったり、家を長持ちさせたりと「良いこと」のイメージが強いですよね。もちろんそれは事実ですが、実はデメリットや注意点もあります。
この記事では、一般のご家庭で外壁塗装を考えている方向けに、代表的なデメリットを分かりやすく解説します。デメリットを理解したうえで、しっかり対策しながら工事を進めていきましょう。

まとまった費用負担が必要になる

外壁塗装の一番大きなデメリットは、どうしても費用が高額になりやすいことです。戸建て住宅の場合、塗装範囲や塗料のグレードにもよりますが、数十万円から百万円前後の費用がかかるのが一般的です。一度にまとまった金額を用意する必要があるため、家計への負担を重く感じる方も多いでしょう。
さらに、足場代や高圧洗浄、下地補修など、見積書を見ると項目が細かく分かれていて分かりにくいこともあります。費用面のデメリットを小さくするためには、事前に複数社から見積もりを取り、内訳を比較して納得できる業者を選ぶことが大切です。

10〜15年ごとに繰り返し必要になる

外壁塗装は一度行えば終わりではなく、定期的な塗り替えが必要になります。一般的なシリコン塗料であれば10〜15年程度が目安とされており、そのたびに費用と工事期間がかかります。「何度も塗装し続けるのは負担だ」と感じる方もいるでしょう。
とはいえ、塗装をしないまま放置してしまうと、外壁材や下地にまで傷みが進行し、結果的に大規模な補修や張り替えが必要になることもあります。定期的な塗装はデメリットでもありますが、家を守るための必要なメンテナンスと割り切って計画的に考えることが大切です。

工事中の生活に影響が出るデメリット

外壁塗装のデメリットはお金だけではありません。工事期間中は、どうしても日常生活にも影響が出てしまいます。

騒音やニオイによるストレス

工事中は、足場の組み立てや解体、高圧洗浄機の音、職人さんの作業音など、どうしても騒音が発生します。また、塗料によっては独特のニオイが気になるケースもあります。窓を養生シートでふさぐため、換気がしづらくなる点もデメリットです。
在宅勤務の方や、日中自宅にいる時間が長い方にとっては大きなストレスにつながることがあります。工事期間を在宅時間が少ない時期に合わせたり、ニオイの少ない塗料を選んだりすることで、負担を減らす工夫をしておきましょう。

プライバシーや防犯面の不安

外壁塗装では家の周りに足場がかかるため、「外から家の中が見えやすくなるのでは？」と不安に感じる方も多いです。また、足場があることで空き巣に狙われやすくなるのではないか、という防犯面の心配もあります。
実際には、養生シートで周囲を覆うため、外から室内が丸見えになることは少ないのですが、心理的な不安はどうしても残ります。工事期間中は戸締まりをいつも以上に徹底したり、夜間の足場への侵入対策を業者に相談したりして、安心して過ごせるようにしておきましょう。

業者選びを間違えることも大きなリスク

外壁塗装そのもののデメリットに加えて、もう一つ気を付けたいのが「業者選び」です。同じように見える見積もりでも、実際に工事が始まると説明と違っていたり、仕上がりに満足できなかったりするケースも少なくありません。

手抜き工事や説明不足によるトラブル

外壁塗装は、完成してしまうと細かい部分が見えにくい工事です。そのため、下地処理を省いたり、塗り回数を減らしたりといった手抜き工事が行われてしまっても、素人には分かりにくいというデメリットがあります。また、工事内容や保証についての説明が不十分なまま契約してしまい、後からトラブルになるケースもあります。
こうしたリスクを避けるには、実績や口コミをしっかり確認することはもちろん、見積書の内容や使用する塗料、保証期間について納得いくまで説明してもらうことが重要です。不安な点は遠慮せず質問し、丁寧に答えてくれる業者を選びましょう。

追加費用や値引き交渉の落とし穴

見積もりの段階では安く見えても、工事が始まってから「ここも傷んでいるので追加で工事が必要です」と言われ、結果的に高額になってしまうケースもあります。また、極端な値引きを売りにしている業者の場合、あとから別の名目で費用を上乗せされるリスクもゼロではありません。
外壁塗装のデメリットを少しでも小さくするためには、複数社の見積もりを比較すること、金額だけでなく内容と説明の分かりやすさを見ることが大切です。メリットだけでなくデメリットも理解したうえで、信頼できる業者と一緒に計画を立てれば、満足度の高い外壁塗装リフォームにつながります。